赤頭巾ちゃん御用心

赤頭巾ちゃん御用心~用心しなけりゃダメさ~
狼が~(狼が~)牙とぎ~(牙とぎ~)
狙いを~(狙いを~)定めているよ~

秋になると僕の鼻歌率が高くなる曲です。( )内のコーラス部分も自分で担当しております。唄うと必ず小学校の通学路にあった双葉屋さんというお店の前辺りの風景が頭に浮かびます。その頃に初めて唄ったんでしょうね。僕の鼻歌にはそういう風景がついてきますね。ガンダーラとかモンキーマジック、ショーグンの男たちのメロディー辺りは当時通っていたスミングスクールの近くの風景だったり・・・そういうの俺だけなんですかね。

ラウドネスが世界を獲ったアルバム「THUNDER IN THE EAST」がリリースされてから今年で30周年だそうです。と書いておいて一度も聴いたことはないのですが、当時ギターを始めたばかりの僕が毎月買っていたギターマガジンには、ギターキッズの憧れとしていつも高崎晃さんが出ていました。当時のギターキッズ達にとって、エディのフランケンシュタインと高崎さんのランダムスターは、二大憧れのギターだったのではないでしょうか。ええ、その時代に僕はナチュラルフィニッシュのテレキャスを買いましたが・・・。
その高崎さんが、僕の大好きな「赤頭巾ちゃん御用心」を唄っていたレイジーのスージーだったこと、そしてドラムの樋口さんがデイビーだったことを知った時は軽い目眩を覚えましたが、インターネットも無かった当時は、そういう目眩がたくさんあったような気がします。ミッシェルが本名の影山ヒロノブとしてアニソン歌手になっていたことには、こちらもそれなりに大人になっていたので、さほど目眩を覚えませんでしたが・・・。

ヘビーメタルというジャンルに馴染みもなく、当時流行ったエッジの効いたストラトボディのリアにハムバッカー、フロイトローズ搭載!みたいなスペックに全く興味もなく、早弾きよりもリズムを刻むことにカタルシスを感じているので、正直いまだによくわかりません。一度ヘルプでメタルバンドでベースを弾いたことがあるんですが、リハから本番まで全く思い入れが持てなかったです。メインのメロディ部分よりもギターソロ部分の方がコードをたくさん使うんだ!という新鮮な驚きがあったり、そういう部分は面白かったですけど、やっぱりよくわかりません。なんか、僕の中でヘビメタって銀ブチ眼鏡の地味な子が好きな音楽というイメージなんですが、それは多分クラスにそういう子がいたからだと思います。
ヘビメタとハードロックって何が違うの?という議論をよく聞きますが、それも正直どうでも良いんですよ。メタリカはヘビメタなのか?ハードロックなのか?みたいなことを延々と居酒屋で語り明かす人達のことを嫌いではないのですが、その席に一緒に座れと言われれば困ってしまう、そんなスタンスです。
なので、僕のライブラリにヘビメタの曲は一曲も入ってないんです・・・。

僕ですらそうなのだから、真逆の高崎さんや樋口さんは、きっと「赤頭巾ちゃん御用心」をプレイするのが本当に苦痛だったのではないかと思います。当時は子供だったので、楽しそうに演っていたというイメージしかないのですが、今は便利な世の中でYouTubeで見れるんですよね・・・いや、本気で嫌そうに演奏してますね。こういうの本当に辛い。当時のシーンでは、自分がやりたいことの為にこういうこともしなきゃいけなかったんですね。

これから「赤頭巾ちゃん御用心」を鼻歌で唄う時、高崎さんと樋口さんの嫌そうな顔を僕の中で昇華出来るように歌唱したいと思います。そして、今さらですがデイビーのご冥福をお祈り致します。

そんな秋の日、相棒がリースを新調してくれていました。ハロウィン仕様です。いつもいつも本当にありがとう!

ハロウィンといえば、そういう名前のドイツのメタルバンドがありましたね・・・と、話を結びつけて終わります。

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