僕の心の中に鬼はいません!

と言い切りたい気分ではありますが、人間生きてるとそう言い切れるものではなく、その為に節分の豆まきがあるのかと思ったりもします。

という訳で、今年の節分も大好きな現場である保育園の豆まきの撮影に行って来ました。保育園なので、毎年同じ行事がある訳で、同じ行事が巡ってくる度に色んな事を思い出したりする訳ですが、悲しい思い出が胸をよぎることは辛く、悲しい未来ばかり想像してしまっていた昨年の夏くらいまでと違い、最近は同じ行事が巡ってきても心穏やかに過ごすことが出来ています。今回も昨年の今頃を懐かしいと思えて、それはやっぱり今の自分の心が暖かい所にあるという事な訳で、そう思わせてくれる人に心から感謝せずにはいられません。ありがとう。

勿論!子供達や園長先生をはじめ園の先生方も僕の心を暖かくしてくださって、やっぱりこの現場が本当に大切で、僕を救ってくれているということを痛感しています。

今回も昨年同様、平和に園庭で遊んでいるところに鬼が登場!という設定な訳ですが、園庭で遊ぶ時に子供達と一緒に走り回って本当に楽しかったです。三種類くらいの鬼ごっこやかくれんぼを同時進行で5つくらい掛け持ちさせてもらい、かくれんぼの鬼役である事を忘れ、隠れていた子に「探しに来てよ!」と怒られたり、本当に楽しいひとときでした。仕事に行って、こんなに楽しく暖かい思いをさせて頂き、僕は本当に幸せです。

鬼が出てきた後は、もう泣きながら逃げたり、果敢に豆をまいたり、本当に必死な子供達をファインダー越しに見つめながら、本当に心が暖まりました。逃げ惑う最中、僕を見つけて必死に僕によじ登る子がいたり、僕を楯に隠れたり、こんな僕でも頼りにされている事に胸がイッパイになりました。ありがとう。

最後、鬼に自分達の悪いところを告白して懺悔するんです。例えば「嫌いな野菜を食べます」だとか「朝早く起きます」だとか「頑張って勉強します」だとか・・・。

そんな中、いつも迎えに来てくれるおばあちゃんに偉そうに言うことを懺悔して「もうおばあちゃんに偉そうなことを言いません!」と誓っている子がいて、なんとなく微笑ましく見てたんですけど、後日集金に伺った際、本当にその子が満面の笑みを浮かべて迎えに来てくれたおばあちゃんに走って行ったのを見て胸が熱くなりました。
ええ、夜一人で飲んでる時にその子の表情を思い出してゲロ泣きする厄年のオッサンです・・・。

子供達には子供達の世界や思いがあるんでしょうけど、それを見守る人達はちゃんといて、そういう絆というか、保護者と子供達だったり先生と子供達だったり、それこそ僕も見守る側にいれたら良いなぁと思っているし、保護者の方々や先生に比べたらそんなに会う事も無いけど、確実に僕と子供達の間にも小さい糸のようなものかもしれないけど、絆が存在しているようで、凄く心が暖まりました。本当にありがとう。

もうこの時期は本当に辛いんですよ。後もう少しで年長さんは卒園してしまうので・・・。

でも今年黄色い帽子だった子達が4月から赤い帽子になり、赤い帽子だった子達が青い帽子になり、青い帽子だった子達はランドセルを背負う訳で、昨年と違って今年は泣かずに笑顔で送ってあげたいと本当に思ってるんですけど・・・無理でしょうね。

毎日色んな絆の中で生きてるんですから、僕の心の中にも子供達の心の中にも鬼なんかいないと信じています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です