永遠の別れを撮る

一つ前のエントリーでも書きましたが、カミさんが10年来お世話になっている鍼の先生のお世話になりました。脇腹痛がどうしようもなく、鍼とかお灸は恐いのでヤだったんですけど、背に腹帰られず行って来ました。結論から言うとムチャクチャ効きましたね。それよりも何よりも、以前も書きましたが原因がハッキリする事が一番スッキリする事な訳で、先生の診断はビシビシと鋭い事を突いてきて、それも気持ち良かったです。

そんな中、僕が診察に伺った翌日に先生のお母様が亡くなられ、お通夜と葬儀を撮りに来て欲しいと依頼されました。診察の際に僕自身の仕事論みたいな事を話していたので、それが気に入ってくれたのか、カメラマンが診察に来た翌日の出来事だったので、たまたま記録として残したいと思っていたところ、僕の顔が浮かんだからなのか定かではありませんが、とにかく撮らせて頂きました。

ファインダー越しに見ていると、もの凄く客観的な視点になるんですが、故にもの凄く胸に迫るものがありましたね。人様の家族の永遠の別れなのに、もの凄くリアルでした。実際、撮ってて貰い泣きする場面も多かったし、カミさんから話は聞いていたとはいえ、一度診察を受けただけの間柄なのに、最後の先生の挨拶はもの凄く胸に入ってきました。ファインダーって本当に魔法ですね。

今、仕事の事を含めて色んな事を考える時期に来ていて、先日も書きましたが、本当に大事なものを無くしてしまいそうな気がしてるんです。今回、永遠の別れを撮らせて頂き、絶対に無くしてはいけないもの、すなわち自分自身をもう一度構築する必要がある、そういう事を痛感させられました。そういう機会をも与えて下さった先生に心から感謝したいと思います。

人のためとかおこがましい事ばっかり言ってたような気がします。まずは自分自身の為にしっかり生きる、そっからやり直したいと思います。

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