辿り着く道程

今日は桑田真澄さんが立ち上げたNPO団体であるアミーチ・デル・クオーレの指導者講習コースの第九回目の実施日でした。毎度のことながら“事務局”“web担当”“カメラマン”の三役をしっかりこなしてきました。と、今回は三週間ぶりに書いています。前回は東京ドームだったので、このグランドに来るのは約一ヶ月ぶりですね。次回は二週間後です。いよいよ最後です! そう、マジック1!

長いようで短い、それでいてやっぱり長い道程でした。今回、講習後に受講生の皆さんとしみじみと振り返っていたんですけど、本当に一回目は暑くてどうなるかと思ってたくらいだったんですよね。完全に季節はあの頃の裏側に来ています。7月25日からなので、そりゃしみじみ振り返りますよね。

やっぱり皆、なんとなく寂しいんでしょうね。僕なんかもこの日帰りコースが無くなるので、楽になれる!という思いが当然のように強いんですけど、心のどこかではやっぱり寂しい気持ちがあるんですよ。それくらい心に残る仕事でした。ってまだ終わってないんですが・・・。

上の写真は僕の思い出の階段です。グランドから教室に向かう際に登る階段なんですけど、毎回一番最初に桑田さんと近況報告しながらこの階段を一緒に上ることからはじまるんですよね。そして、相棒の関田君と何度も上り下りしましたし、この階段の上でグランドを見ながら色んな事を思い考えてきました。仕事は続いていくので、講習コースが終わってもこの階段を上り下りすることが無くなる訳ではないんですが、7月25日から今日までのような気持ちで上り下りすることはもうないでしょう。

ここで何度も書いてますけど、僕にとっても本当に特別な期間でした。この期間、二週間に一回会ってきた会長や相棒の関田君、今久留主先輩や野々垣さん、麻生ジャイアンツのスタッフの方々、そして優しい優しい父母会の皆さん。今でも目を閉じれば、夏の暑い日、ウンザリしたような、でも活気に溢れた皆さんの顔、秋風が吹くようになって少し楽になった皆さんの顔、色んな顔が浮かんできます。

本当に本当に僕は皆さんに救ってもらったこの期間だったんだと今回の帰りのN700系の車中で涙が止まりませんでした。生きてりゃ色々あって、そりゃもう自分勝手に色んな事を思い考え行動してくる訳ですが、龍馬伝の最終回、岩崎弥太郎が坂本龍馬に言った「お前のそういうところが昔から大嫌いだった」というセリフが自分の胸に突き刺さっています。僕自身、色んな人の為に!と思い行動してきたつもりですが、それを快く思わなかった人もたくさんいたでしょうし、その思いが重荷になった人もいたでしょうし、僕がそうすることで迷惑だった人もいたでしょうし、それでいて僕は自分が思ったように生きれている訳で、きっとたくさんの僕に対するそういう思いが僕の大事なものを奪っていったのかもしれません。初めてベクトルが自分に向きました。ドラマの中の一言でそう思うなんてカッコ悪いですけどね・・・。

きっと、自分の生活している場所を離れ、二週間に一回この場所に来ることで、色んな意味で救われてきたんだと思います。このアミーチの仕事が無ければと思うとゾっとしますね。会長には本当に感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

色んな思いがようやく自分の中で整理出来てきた今日この頃。僕も次回の第一期生の卒業式で一区切りつけることが出来そうです。アミーチ・デル・クオーレがあって本当に良かった。このグランドは俺の心の故郷です。

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