感謝の道

今日は桑田真澄さんが立ち上げたNPO団体であるアミーチ・デル・クオーレの指導者講習コースの第十回目の実施日でした。毎度のことながら“事務局”“web担当”“カメラマン”の三役をしっかりこなしてきました。と半年間書いてきましたが、それも今回が最後です。そう、今回でアミーチ第一期生は終了となります。今後に関しては、またアミーチのページで詳細をお伝えしていくことになりますが、このグランドでこの形態で行うのは、第一期生が最初で最後になると思います。

今回のロードは、第一期生の終了証書を作成するのと、今後の打ち合わせ等があったので、久しぶりに前日入りしました。午前中に撮影の仕事が入っていた為、夕方に桑田さんのお宅にお邪魔して証書を作成した後、色々話してから食事をご馳走になり、その後僕は家の人と話し込んで全くミーティングに参加することなく、「一体何しに来たんや?」と言われつつ、更に「泊まっていけ!」というありがたいお言葉を振り切って多摩センターに移動しました。最初の二回だけ前日入りした際、泊まったホテルに最後にもう一度泊まりたかったのと、子供の頃から人を泊めるのには慣れていますが、自分が泊まることに全く慣れていないということもあり、ほぼ終電で多摩センターに移動しました。

暑いなぁと思いながら入った同じベッドが、今では寒いなぁと思いながら入ることに季節の移り変わりを感じながら、自分を取り巻く環境、そしてこの半年で自分自身が遂げた劇的な内面的変化を感慨深く思いながら眠りにつきました。

翌日、本当に快晴の中、第一期生の皆さんと最後の時を過ごし、意外と自分の中で皆さんの存在が大きくなっていたこと、このアミーチの活動が大きくなっていたことを痛感しました。同じ時を共有した者同士だからこそ通じ合える部分がきっとあるはずで、それはきっと桑田さんにしても同じだと思うんですけど、やっぱり大切な部分なんじゃないかと思います。

僕は受講者の方々と違って指導者になりたい訳ではなく、ただスタッフとして参加していた訳ですが、それでも講義内容はもの凄く自分の中に染み込みましたし、アミーチの活動を通じて得たものは本当に大きいです。幸せな現場でした。

そのまた翌日は、これまたありがたい事に、麻生ジャイアンツの卒団式&クリスマス会に参加させて頂きました。今年で二年目ですが、昨年同様心から感動しました。

アミーチ以前から麻生Gの仕事をさせて頂いていて、いつも感じていたことは、父母の方々の献身的なサポートということに尽きます。勿論、スタッフの方々の情熱という部分も大きいですが、お父さんやお母さん達の優しさに見ている僕が何度も何度も熱いものがこみ上げてきて困りました。それくらい優しい人達ばかりです。

卒団式では、そんなお母さんに対し、子供達から一言と花束が渡されるのですが、それがまた胸にグっとくるわけです。母親に対して正面から感謝の言葉を中学三年生が素直に言うのって難しいと思うんです。でも、麻生Gでの生活を通じ、まっすぐに伸びた子供達の心は、本当にストレートに感謝の気持ちを伝えていました。そういう教育を行い、そういう機会を作る桑田さんの心の暖かさにふれ、また熱いものがこみ上げてきて、帰りの電車の中で少しだけ泣きました。これも恒例になりました。

アミーチの活動にも一区切りがつきましたし、麻生Gも五期生が卒団し、色々相談しながらこの一年でシステムを構築してきた父母会の方々ともお別れです。なんとなく寂しい年の瀬になってしまいましたが、これが終わりではなく、始まりなんだと心に言い聞かせ、また気持ちを新たにしてアミーチの新しい活動に力を入れていきたいと思っていますし、微力ではありますが、次の代の父母会の方々のお力になれればと思っています。

今年の僕のロードはこれで終了しました。気がつけば今年一年で40回もN700系に乗った事になります。僕にとって今年一年を漢字で表すなら「道」だと思っています。自分で踏み出して始まった道をたくさんの人に繋げて頂きました。振り返ってみれば、そこにはただただ感謝の道があります。色々あった中、こんな脱藩浪人に対して心から優しくして下さった皆さんに対して感謝の気持ちしかありません。本当に本当にありがとうございました。そして、たくさん救って頂きました。本当に本当にありがとうございました。あのグランドが無ければ、もしかしたら死んでたかもしれません。

思えば今年は会長が投げる姿をたくさん見てきました。繊細かつ力強いあなたのピッチングフォームに勇気をもらいました。いつも優しく、暖かく、その心で僕を救ってくださったこと、一生忘れません。

来年もあなたが付けてくれたdpという名前を背負って一生懸命この感謝の道を走っていきたいと思います。

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